眠れない夜に−読書考(2006.12.20)

風邪をもらいました、夫から。夫の体調はすっかりよくなったのと前後して、私の体調がいまいち。と言っても、変な風邪で、喉が痛いかも?鼻が詰まっているかも?と言う感じで、「半無自覚症状」状態です。でも、体の節々ははっきりと痛い・・・

夕方眠くなるのは毎度のことで、夕食後横になった途端意識が飛んでしまいましたが、息の出来ない(!、プラス変な夢付き)の寝つきだったので、夜中の12時に汗びっしょりで起きて、それ以降寝つけません。。。

明日は、1)34−35週目の妊娠検診で、病院に行く途中、2)先週受けたSFIの試験の結果(もちろん、パスしました!)を受け取って、3)夫の両親が来るから少し家の中を片付けて、今週中には4)研究計画書も書き上げてなければならない、、、と用事が目白押し。娘の保育園送迎は、明日「仕事納め」の夫がやってくれることになっています。

寝つけないなら、結構急ぎの「研究計画書」を書けばいいのに、すっかり「産休モード」に入って頭が仕事するのを無意識に避けているようです(^^;)。

で、『読書考』。・・・窓からは、こんな時間(夜中1時過ぎ)ですが、オーロラ見えているし。。。

最近ハマっている本(シリーズ)は、石川英輔氏「大江戸事情」もの。知人に借りた本を読んで以来すっかり虜になって、まず5冊買って、さらに10冊近く予約してそれらの到着待ち。

私は、バリバリの環境保全主義者でもないし、生活信条に関しては別に欧米信望信仰主義者でもないし、日本に対しても特に「否定的」でない、主義主張は極めて『中庸』だと思っています。が、シリーズ本「大江戸事情」に対しては本当に「目から鱗が落ちる」感覚を体験しました。

一科学者としてではなく、一般常識に従う一市民として、江戸260年間の「環境完全並存システム」にはすっかり魅了されてしまいました。江戸時代の日本人の生活システムが、(現代と比べると圧倒的に不便なのですが)エネルギー収支的には全くと言っていいほど「無駄」がない、世界にも絶対に誇れるものであることを知って、色々と考えるこの頃です。

シリーズの中身はここでは述べませんが、「環境大国」と言われるスウェーデンも、日本の「江戸時代」にはとてもとても敵わないぞ!と思いました。私は日本史も世界史も選択していないので(地理と公民なんとかというのを選択しました)、年号覚えも「偏った」歴史観にも毒されずにきましたが、こういう環境・エネルギー的システムの変遷とみた「歴史」も、なかなかに面白い!

一時期、別にイタリアに憧れていた訳ではないけど、塩野七生氏ローマ帝国史、ヴェネチア史、ルネッサンス史の全てを読破したことがあります(今も本の容量のことで、夫から「本棚が追い付かないぞ!」文句言われていますが^^;)。塩野氏も石川氏も学者ではないけれど、史料の使い方・考察・論法に、客観性・合理性・論理性のいずれもが背骨としてあって、読んでいて気持ちがいい!

久々に「読書のための読書」をして、妊娠後期を過ごしていますが、さーて、そろそろ julskinka(ユールフィンカ、クリスマス・ハム)やその他の julmat(ユールマート、クリスマス料理)のことを考え始めるとしましょうか・・・


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