これも暖冬の影響?&ゲレンデ考(2007.01.08)

しぃなさんのブログにコメントを書き込んだら、しぃなさんか「スウェーデンにゲレンデなんてありました?」と返答がありました。

うーん、いいとこ突いています。

南の方は、もともと地形がなだらかなのと、最近は雪もほとんど積もらないのとで、(小さいのはあるだろうけど)ゲレンデの話はほとんど聞いたことありません。ルンド(Lund)にいたことのある夫は「あったけど、開いてた日ってせいぜい1週間とか、そんな程度だったよ」と言ってました。

ところで、今年のスウェーデンは記録的な「暖冬」。(landskapの)ラップランド(Lappland)地方以北で内陸部であれば例年並に雪があるものの、それ以南は圧倒的な雪不足らしいです。

夫の実家があるボーレンゲ(Borlänge)のロンメ・アルピーン(Romme Alpine)・ゲレンデは、ストックホルムから一番近い所にあるメジャー・ゲレンデであるために、週末や休日はストックホルムからのスキー客で非常に賑わうところです。が、今年は、昨日の夕方のニュースで見た限りでは、「うわ〜、本当に雪がない!」と言うくらい悲惨な状況でした。私はクリスマス休暇でボーレンゲに滞在した時、数回足を運んでいますが、その時とは比較にならないくらい「圧倒的な雪不足」。

ダーラナ(Dalarna)地方山岳部にあるセーレン(Sälen)のゲレンデでさえ、クリスマス前には全く雪がなくて、季節従業員を解雇した程だそうです。

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・・・で、肝心の「スウェーデンのゲレンデ」。イェムトランド(Jämtland)にはスウェーデン最大のゲレンデ、オーレ(Åre)があるし、キルナ周辺にはドゥンドレット(Dundlet、イェリヴァレ市/Gällivare)、ビョルクリーデン(Björkliden)・リクスグレンセン(Riksgränsen)(キルナ市)といった、かなり大きなゲレンデがあります。

ただ、スウェーデンのゲレンデと日本のゲレンデの大きな違い:
スウェーデンのそれは「完全体育会系」!

■"カラフルな"スキーウェアなんて洒落たのはなく、実用一本主義。夫や私の「オレンジ系」ジャケットがかなり目立つ!
■設備は、例えばリフトは「Tバー」がメインであることが多く、リフト距離が長いと、とにかくまたがっているだけで疲れる。
■レストランはあるけれど、大抵のスキーヤー(家族連れでもグループでも)は自分で弁当を持参してくるからオープン休憩室の方が混んでいる(活気がある)。
■ゲレンデよりも「オフピスト(offpist)」(=雪崩等の危険はそれほどないけど(でも、ゼロではない)、とにかく整備されていない)で滑べりたがるスキーヤーが多い(←特に、テレマークをする人。私の夫もそういう一人)。

「ゲレンデで恋を〜」なんてムード、スウェーデンのゲレンデにはないです(^^;)。

と言っている私ですが、、、夫の「スキー哲学」にすっかり洗脳されて、私も「オフピスト」もしくは「山スキー」派。決して上手ではないのですが、「登る」スキーはどちらかと言うと好きだし、テレマークは山スキーと同じで靴も軽く足も板に固定しないのが、とにかく「快適」。テレマークで普通のスラロームも可能(と言うか、私はいまだにスラロームの癖が抜けないだけとも言う)。

(夫のような)スウェーデン人と(私のような)スウェーデンにすっかり同化された日本人には、やっぱり「ゲレンデ」は遠い存在かも・・・


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